奈良県吉野 山守ツアーと製材所見学の勉強会
2018年4月7日(土) 奈良県吉野町まで足を運びました。
吉野には『山守(やまもり)』という職業があります。
今回は、中神木材 七代目山守 中井章太さんが実施されている『吉野山守ツアー』を木の仕事の会の
勉強会に合わせて、午前中で回れる範囲で開催して頂きました。
実際に山を歩きながら、山守の仕事についてお話を伺いました。
吉野林業独特の山守制度とは、山林の所有者に代わり管理者である山守が山林の維持管理を行うことなのだそうだ。
実際に山林に身を置き感じ、触れることで、色や、香り、大きさなど肌で感じることが出来、
短時間ではありましたがとても貴重な体験が出来ました。
そして、次は昼食をとるために『吉野杉の家』に移動。
吉野杉と吉野檜がふんだんに使われた空間で、とてもいい香りがしました。
空間のデザインもとても引きつけられるものがあり、いいところでした。
事前に予約しておけば宿泊も出来るとのことでした!
昼食タイムの後は『吉野中央木材』さんへ移動し、工場見学をさせて頂きました。
専務の石橋輝一さんに杉丸太の皮むきから、製材までの一連を見せて頂きました。
実際に帯ノコでカットしていきながら状態を見て、どのように木取りしていくかの判断をしていくのも腕の見せ所でした。
その次に驚いたのは、帯ノコの刃の目立てを自社でやるための目立て専用の部屋があることである。
ここで、専門の職人さんが切れ止んだ刃を目立てし、また鋭い切れ味を復活させるのである。
何とも濃い一日を過ごさせて頂いたなぁと思っていたところ、吉野杉の家で出会った『坂本林業』さんのところへ移動です。
坂本林業さんは檜を専門に扱われている材木屋さんで、とても立派な檜がずらりと並んでおりました。
今日は一日でお腹いっぱいになる内容で、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
奈良吉野町では次世代への継承も含めて様々な取り組みを試みられているのが印象的でした。
今日一日、中神木材さん、吉野中央木材さん、坂本林業さんには大変お世話になりました。
有り難うございました。