サマーセミナーのご報告(その2)
<作業のポイント>
モデル材料
材は浜田先生が椅子のモデルを製作される中で適材として辿りつかれた「イゲム」という通称「南洋ヒバ」とも呼ばれる樹種を使用します。
フレーム構造の丸棒削り
角棒から豆ガンナでおおまか八角形から十六角形へ削り、Rに合わせたスクレイパーで成形
精度0.2mm以内で誤差におさまるようノギスで確認しながら、曲面に当て木にそえたサンドペーパー仕上げていきます。

モデルの精度
小さいから適当ということではなく、5倍の誤差になるということを意識して作業する。
背板は熱し曲げ
水分を含ませ、ヒートガンの温風を当て、曲げ木の基本原理で、
曲げかたも、図面通りに曲線を滑らかに再現するように、単に曲げるではなく、押す方向へ力を加えながらながら曲げるのがコツだそう。

木口台で部材の長さ決め
同じ長さの部材が数本ある場合、木口台にストッパーをつけて削る。
どうすれば、早く綺麗にできるか常に考える。
丸ホゾの加工
ホゾの長さの墨をつけ、胴付をカッターナイフで部材を回しながら、所定の深さに切れ目を入れていく。
この際、小刀等の片刃の刃物だと、刃が逃げてしまい不適当で、両刃のカッターナイフが適切だということです。
実際、小刀で同じ作業をしてみましたが、確かに逃げてしまいました……。
ホゾの付けかたも、真鍮パイプの穴を上手く利用し、最終的に誰にでも加工できる浜田先生流の方法で、ちょっとした治具や道具を工夫することで、加工の精度が上がります。
ボール盤で、ホゾ穴を掘ります
傾斜が左右対称になるので、向きに注意しながら作業します。

正直に告白いたしますと、
ここで、左右対称の意味を取り違えて、一カ所反対の角度で開けてしまったことと、
穴が逃げて少しずれてしまったのに気付かず、組んでしまってから、5倍の誤差の怖さをもろに実感しました。
貫部材ののテーパー加工
金ヤスリで加工するほうが早い、(道具の適材適所)
サンドペーパーで成形しない。(どうしても面がだれてしまい、線がきちっとでない)
フレームの組み立て

背板を図面のカタチに加工
荒取りから、カンナで整える。
背板の取り付け部を切り欠く
背板の曲がりが少ない場合、加工墨は現物合わせにする。
小刀で荒取り、豆ガンナで追い込み、背板曲面への吸付き部は、丸ノミ、彫刻刀ですき取る。
背板の取り付けと、ダボ打ち

座の編み
使わない道具は、常に片付けるように心がける。
実物とまったく同様の手順で編んでいく。


紐を結んだり、子どもの頃から苦手だったので、編みの手順も当初トンチンカンなことをやってしまいましたが、なんとか編み上げることができました。