木の仕事の会は、木工を生業とする、またはそれを目標とする個人・団体の集まりです。

ウレタン塗装 勉強会の報告

ウレタン塗装の勉強会を開催しました!

日時 2016年4月3日(日)

場所 (株)ブリコラージュ 工場

会員の丸一木工所さんの紹介で、サンユーペイントさんから講師の方に来て頂き、ウレタン塗装の基本を学ばせて頂きました。

日曜日にも関わらず、快く勉強会を開催して下さったサンユーペイントさんと三和工業株式会社さんには感謝です!

 

まず最初は、ウレタン塗装の基本の講義です。

今回は導管の大きいナラ材のセミクローズド塗装について教えて頂きました。

普段は体を動かして製作している皆さんんも、この日は熱心にホワイトボードに向かって講師の方の話しに集中して、メモを取っていました。

ウレタン塗装は奥が深い! ちょっと気になる事を質疑すると、専門的な答えにならざるを得ないので、チンプンカンプンである。

今回はあくまでも基本の勉強という事で、次に進む事になった。

 

講義の後は、待ってました実技講習!

 

ナラ材の突き板のサンディング→目止め着色→サンディングシーラー→サンディング→カラーイングウレタンフラット

などなど一通りの行程を体験させて頂きました。

 

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ほとんどの方が初めての経験でしたが、初めてにしてはまずまずの仕上がりになりました。

但し、塗装ブースがないとホコリがかんでしまうのと、周囲にかなり飛散するので大きな物の塗装は難しいと感じました。

塗装行程を実際に体験する事で、塗師屋さんに依頼する場合により専門的に依頼が出来るとも感じました。

とても有意義な時間を過ごす事が出来ました。

サンユーペイントさんと、三和工業株式会社さん、ありがとうございました!

 

そして、次回は鏡面塗装の勉強会をしよう!

と提案して下さったサンユーペイとさんにさらに感謝です!

6月頃の予定という事で、これまた楽しみである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 2016年度事業,お知らせ,勉強会 — 城森 陽介 @ 20:09:45 2016/4/12 火曜日

安多化粧合板さま 突板の見学会、勉強会の報告

6月27日(土)八尾にある安多化粧合板さまのご好意で見学会、勉強会を開催して頂きました。

安多化粧合板HP http://www.veneer.co.jp/

安多化粧合板さんは、従来の突き板業界に異論を唱えて、
ただ突き板を貼るだけでなく、クライアントのテイストにあわせ、突き板の木目を組み合わせデザインするということで、同業他社と差別化を図られています。

また、国産で、用材としては流通できない材をご自身で山へ入り伐採し、
現地で製材し突き板にするので、独自性のある木目の突き板を仕入れられています。

今回、ご案内くださる安多さんも、いろんなクリエイターのかたと交流をもたれ、また、独自でイベント等も、企画されたり、多岐にわたりご活躍されていらっしゃいます。

 

多忙なスケジュールの中、勉強会を快く引き受けてくださった安多化粧合板さまに、お礼を申し上げます。

当日の勉強会では、実際に使われている突き板を見せて頂きながら、どのように化粧合板を作られているかを教えて頂きました。

驚いたのは、実際の突き板をスキャンし、それを元にPCで仕上がりの化粧板のイメージを見せて頂けるところでした。

また、山へ入るところから、完成品まで一貫して自社でされている物もあり、凄く提案力のあるすばらしい会社であると思います。

今回はベニヤ板に突板を貼るところから、ホットプレスで完成させるまでの実技も経験させて頂き、どのように化粧板が作られているのか、とても良くわかりました。

材種によって、伸び縮みの癖を理解し、指先の感覚で少し重ねたり、離したり、といった細かい作業がされています。

奥が深いです!

是非一度、安多化粧合板さまに製作して頂いた化粧板で家具を製作したい!と思った充実した勉強会となりました。

 

ありがとうございました!

 

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カテゴリー: 2015年度事業,お知らせ,勉強会 — 城森 陽介 @ 20:30:23 2015/7/2 木曜日

オスモ塗料(塗装)の勉強会終了しました。

5月31日(日)にオスモの勉強会が開催されました。

オイルフィニッシュの塗装は手軽さからほとんどの方が経験された事はあると思うのですが、

今回は改めてオスモの塗料について知るいい機会になりました。

まずは、オスモオイルとは?というところから話しがありました。

話しを聞いて行く中で、オスモオイルの価格が他メーカーより高いのはなぜか?という質疑が出て来たのですが

理由としては、同容量のオイルでもオスモは主材と溶剤の比率が主材85%、溶剤15%と主成分を多く配合しているので、

同容量でも2〜3倍の面積が塗れるとの事でした。

しかも、オイルの拭き取りがいらない。オイルの主成分が多いので適量を塗布するとべた付かず乾燥するとの事でした。

オイルといえば拭き取る!というのが常識と思っていましがこれは手間が省けるのでかなりいい感じです。

また、フロアークリアーという塗料は拭き取らずに乾燥させれば、ウレタンの強度に匹敵する試験に合格している事にはびっくりしました。

ただし拭き取ると木部表面に塗膜ができないので注意という事でした。あくまでもオスモの示す方法に沿って塗装した場合に限ります。

家具の仕上がりとしては少しざらつきが残る感じになるので、個人的にサンディングなどいろいろと工夫をする必要がありますが、

今後の塗装には凄く活かせそうです。

 

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他にもいろいろと質問が飛び交い、オスモの担当者の方もかなりお疲れのようでしたが、とてもいい勉強会になりました。

ご協力いただきました皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました!

また、次回も有意義な勉強会を開催出来るようにしたいと思います。

 

カテゴリー: 2015年度事業,お知らせ,勉強会 — 城森 陽介 @ 13:30:08 2015/6/5 金曜日

浜田工房サマースクール’14

浜田工房さんでサマースクールが開催されました。

今年の課題は4種類の方法で三方留めの加工をするというものでした。

ほとんどの方が三方留めの加工をするのが初めてという事で 、苦戦しました。

特に加工する角材からほぞを作る三方留めには、他の雇い核 方式とは違い、

図面を見るだけではすぐに理解できず、結局用意されたサンプルを見て初めて

加工する形が分かるという物でした。(自分の未熟さを痛感しました。)

年に1回のスクールではありますが、とても内容の濃い時間を過ごす事が出来

、勉強になります。行ける限りは必ず参加したいと思います。

浜田工房さまありがとうございました。写真 1写真 2

カテゴリー: 2014年度事業,お知らせ,勉強会 — 城森 陽介 @ 22:00:37 2014/9/4 木曜日

2013年度 総会と勉強会

4月5日(土)木の仕事の会の総会と勉強会が開催されました。

ここ数年で総会と合わせての勉強会が定着してきました。

総会では、会計報告と2014年度の運営方針、木の仕事展について話がされました。

総会後の勉強会は、

「勝手に技術公開講座 食卓椅子をいかに簡単に作るか」
講師: 齋田 一幸さん (工房 齋)
http://www.kobo-itsuki.net/

齋田さん

「椅子のプロトタイプの読み方と設計への落とし込みかた」
講師: 賀來 寿史さん

賀來さん

の2本立てでした。

とても参考になり、勉強になりました。  ありがとうございました。

カテゴリー: 2013年度事業,お知らせ,勉強会 — 城森 陽介 @ 18:09:01 2014/4/5 土曜日

2013年 サマースクール

今年も浜田工房さんでサマースクールが開催されました。

今年制作した課題はといいますと、四方転び等の穴開けを

デジタル角度計とレーザーラインを 使って加工する治具の製作でした。

さて一体どんなものを作ったかといますと、このようなものです。

__ 1

__ 2

ボール盤の上で前後、左右に角度が付けられるベースの板と、穴を開ける交点が

すぐにわかるレーザーがあり、あらゆる角度の穴あけが可能になります。

今回一番驚いたのは、市販のレーザーポインターと、アクリの丸棒を使って、

レーザーラインを自作したことです。まさか作れるとは思いもしませんでした。

この治具を活用していろいろ制作に励みたいと思います。

浜田工房さまありがとうございました。

カテゴリー: 2013年度事業,勉強会 — 城森 陽介 @ 23:39:02 2013/9/6 金曜日

木工機械メンテナンス勉強会

6月17日(月) 木工機械メンテナンス勉強会が開催されました。

木の仕事の会の中井木工さんの工房で開催されました。

今回勉強会で主に指導して頂いたのは、自動一面カンナ盤と手押しカンナ盤についてでした。

まずは自動一面カンナ盤

木を削って悩まされるのがハナオチです。その主な原因はどこにあるのかというと

定盤のガタつきにあるそうです。下の写真に見られるように定盤を固定しているカミソリ部分のボルト調整です。ここに遊びがありすぎると材料の通り始めや抜け切る時に定盤が傾いてハナオチを起こしてしまうとのことでした。

機械メンテ 004  ではどのようにして調整していくのかというと、機械を製造するときには必ず基準となる面を設けているので、そこに合わせるように定盤の調整を行うとのこと。

 

 

 

 

 

 

下の写真のように『ストレートエッジ』を使用して定盤の傾きをチェック!ストレートエッジは松井精密の物を使用されていました。

機械メンテ 010

 

 

 

 

 

 

 

 

 中井木工さん所有の自動カンナは上の蓋を開けた時の本体の上端だそうです。中古機械だと、ここにもべったり塗料が塗られていたりするので、その時は塗料を落とすことが必要です。中井さんも塗料を削り落としたそうです。

 前後の傾きはカミソリ部分のボルトを締め込んだり、緩めたりして調整。手で締めて止まるくらいの強さなので、スパナなどで締め込みすぎると故障の原因になるそうだ。

機械メンテ 007 一箇所ずつ順に調整していきます。私の工房の自動はボルトが3本でした。メーカーによって作りが違うので一概にこうだとは言えないですが、基本は同じとのこと。

ボルトが前後4箇所のものもあれば、片側はボルトがなくどちらか一方で調整するものもあるみたいです。これまた私の工房のものは3箇所と違っていました。

 

 

 

左右の調整は定盤下の支えているボルトの上下で調整するそうです。

機械メンテ 028こちらの写真は、私の工房のものですが、多分基本構造はどこも一緒なのではないでしょうか。

 

 

 

上の写真からも分かるかと思いますが、左はボルト3本なのに対し、右はボルトがないです。もしかしたら、メモリのプレートを止めているボルトがその用途を兼ねているかもしれませんが、わかりません。

 

調整の基本は下から上へという順番でやっていくそうです。定盤が決まれば、次はローラーの調整、押さえの調整をしていきます。

機械メンテ 014

機械メンテ 015

 

 

 

 

二本の同じ厚みの角材を使い左右のローラーの調整をします。           

ざっとこんな感じです。

ここまでで、かなりの時間費やしてました。聞きたいことはたくさんあリますが、次の手押しカンナ盤へ

手押しカンナ盤にも種類があり、今回はスライド式で講義していただきました。

当工房にはスライド式のものがあるので、よかったです。他にはくさび式とリンク式というものがあるみたいです。

手押しカンナ盤は自動に比べるとまだわかりやすいのかなと思います。

機械メンテ 019こちらもまず定盤の状態をチェック

手前の定盤は削る厚みを調整したりするので動かすことが多いので調整は奥の定盤で。 

手前の定盤を基準にねじれや水平度をチェックし、奥の定盤のスライドして稼働する部分にかまし物をして調整します。何を使うといいかという参考で下に写真載せておきます。

 

 

 

刃口部分の微妙な調整は定盤を削って調整。中井さんは平面の出ているダイヤモンド砥石で調整されたそうです。ごくわずかの場合なので勘違いしないように。

極端にひどい場合は機械屋さんに出してフライス加工で平面を出してもらってからの調整するほうが望ましいです。

定盤の水平度は写真のように目で透かしてみて前後の定盤に写る景色が歪んでいなければOKということでした。もちろん刃口部分をストレートエッジで確認してから目で見るんですが。

長尺のストレートエッジなどを持っていればそれで見ればいいのですが、かなりの高価なものなので個人工房では現実的ではないですね。

工場出荷時での機械加工の制度の問題や鋳物なので多少経年変化していたり、使用頻度が高く摩耗して減っていることもあります(中古機械の場合)ので単純にはいかなさそうですが、どこを調整すればベストになるか考えて行くことが大事だと思いました。

機械メンテ 013

フィラーテープという商品名でいろんな厚みがあるようです。

 

 

 

一日あっという間に終わってしまいました。

中井さんと勉強会の企画をしてくれた齋田さんに感謝です。それと齋田さんお世話になっているヨシダ機械さんも当日来てくださっていて補足の説明などをしていただきとても充実した勉強会となりました。

ありがとうございました!

 

機械メンテ 023おまけですが… 

途中シリコーンスプレーの話になりヨシダ機械さんがちょうど持ってこられていた、塗装に影響しないものということで教えていただきました。

 

 

齋田さんのブログ

カテゴリー: 2013年度事業,勉強会 — 城森 陽介 @ 19:44:31 2013/6/19 水曜日

デジカメ撮影の勉強会

4月13日(土) デジカメ撮影の勉強会が木の仕事の会の総会後に開催されました。

講師は多田 ユウコさん(多田ユウコ写真事務所)をお迎えし、自分が日頃使っているデジカメを使って、家具などを、より綺麗に撮影する方法などをご教授いただきました。

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画像 334

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きちんとカメラをセッティングして、きちんと正面から撮影することから、画像をより良く見せるレタッチの基礎までを学びました。

カテゴリー: 2013年度事業,勉強会 — 谷本 @ 15:22:18 2013/4/14 日曜日

スクレイパーの勉強会

11月29日に宮本家具工房にて行われた「スクレイパーの勉強会」について報告させていただきます。

尚、本文の内容は宮本さんの許可を得て、HPの内容を転載させていただいております。

◆ スクレイパーについて ◆

先月下旬”木の仕事の会”で呼びかけた木工仲間とスクレイパーについての勉強会を行いました。

今回はプロの木工家を対象にした勉強会でしたので、本当にお役に立てたかどうかわかりませんが、みっちり3時間スクレーパーの刃のつけ方を実習してもらいました。

下の写真今回準備したものです。

白いカバーが付いているスクレイパーは定評がある、0.8mm厚のスウェーデンBAHCO製(LeeVallayToolsから)です。以前はSANDVIK社でしたが今はBAHCOに買収され、名前が変わりました。

左から3番目は、ゼットソウの古い刃を利用した自家製です。

また、中央の刃つけに使うバーニシャーはLeeVallayTools製、その右は超硬ドリルに木の柄をつけた自作、そして日本のノミです。

右のスワンネックのスクレーパーは、今回は使いませんでしたが、普通のスクレーパーの刃をつけることができれば、同様にして刃をつけることができます。

他にミシン油など、滑りをよくする油が必要です、鼻の脂でもいいと書いてある洋書がありました(^^)。

皆さんが持っておられたのは木工通販オフさんで販売されている0.6mm厚のものが多かったです。実際に使うには0.6mmはちょっと薄くて頼りない感じがします。

平面の仕上げには0.8mm~1.0mmの厚さがよいでしょう。

0.6mm以下の薄いものは、少し曲げて使うのに便利で、椅子の座ぐり面の仕上げなどに重宝するのではないでしょうか。

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日本では馴染みのないスクレイパーですが、欧米では「近代の木工で画期的な手道具」と言われるほどよく使われています。

なんとなく、鉄板でかき削るような荒い道具のイメージですが、ちゃんと刃をつければ鉋のような削りくずが出ます。

刃付けの理屈は「まず水平にこすってバリを少し生じさせ、それを垂直よりほんの少し傾けたバーニシャーで折り返す」ですが、実際にはいくつかコツがあって、習得は簡単ではありません。

ホームページでそのコツを紹介するのは困難ですが、以下は当日配布した資料の文章が参考になればいいのですが・・・。

(刃のつけ方)

1、 ヤスリ(荒研ぎに相当)

・古く荒れた部分を落とし、真っ直ぐにする。

・金属用ヤスリよりも荒いダイヤモンド砥石の方がよさそう。

・新品ではこの過程は省略することができる。

2、 砥石

・1000番程度の中砥と仕上砥

・“板”の断面角を完璧な直角にする。

・良質なスクレイパーの新品ではこの過程も省略可。

3、 バーニッシング(刃つけ)

・スクレイパーよりも硬い金属棒やノミの裏を使う。

・水平にバリを出し、それを折り曲げる感じ(下図)。

・少量の油をつけて行う(鼻の脂でも可?)。

・数回は1と2の過程を省き、3のみでよいが、それでも切れなくなったら、(1)、2、3を行う。

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(使い方)

・垂直から少し傾け、木に“ひっかかり”を感じる角度で使う。(寝かせすぎない)

・押すよりも引く方がよい。軽く使う。

・“粉”ではなく小さな“鉋屑”がでるのが正しい。

今回皆さんの刃付け作業を見て感じたことは次のようなことでした。

・バーニシャーを傾け過ぎる。—-バリが出ないばかりか、面取りになって逆効果。

・力を入れすぎない。—–”パンにバターを塗り広げる感じ”という例えがあります。

・前段階の”断面を完璧な直角にしておく”作業ができていない。—–中砥と仕上砥で刃研ぎの要領で下準備

・バーニシャーはスクレイパーより硬い金属であること—-参加された斉田さんのブログに体験談があります。

ちゃんと刃がつけば、写真のように粉ではなく鉋屑がでます。そして、あまり重くはありません。

スクレイパーの角度も70度~80度くらいで切れるのがよく、寝かしすぎると刃を早くダメにします。

押しても引いても使えますが、材の表面を軽く削るには引く方がよく、特定の部分を、凹んでもよいから、削る場合は、押す方がよいです。
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私はデンマークからアメリカに移った木工家”TageFrid”氏の方法、ノミの裏側を使って刃をつけていますが、広く知られている方法は丸い鋼の棒のバーニシャーを使う方法です。

写真は参加されたYさんが持ってこられたドイツ製バーニッシャーとスクレイパー。

ノミではなく丸棒の方が、小さく鋭い刃がつくという方もおられました。

人それぞれの力の入れ方や好みで、ノミか丸棒、どちらかを選べばよいでしょう。
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勉強会ではカード型に加え、刃先を約45度に研ぎ、その刃を曲げるように刃をつけ、台にセットして削る、キャビネットスクレイパーも試してもらいました。

よく切れるキャビネットスクレイパーで削ると全く鉋屑と変わりません(下写真)。
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スクレイパーはさか目の起きやすい複雑な木目の木はもちろん、鉋では削ることができない小さな部材や組み立ててから鉋をかけていない部分を発見した時や、小さく凹んだ曲面などにも有効です。

サンドペーパーをかける前に、スクレイパーが使えれば、能率があがります。

刃のつけ方を習得するのは簡単ではありませんが、あきらめずに練習していると「ある日突然刃がつくようになる」と書いてある洋書がありました。がんばってみてください。

カテゴリー: 2012年度事業,勉強会 — 谷本 @ 22:48:21 2012/11/30 金曜日

2012年 サマースクール

2012年 8月10日(金) 浜田工房サマースクールが開催されました。

今年の参加者は都合が付きにくかったのか、2名のみの参加となりました。

ブリコラージュ 城森   虹紙製作所 和田 の2名でした。

この日も朝早く虹紙さんの工房に集合して、米原の浜田工房へ向けていざ出発!

今回制作するのは丸棒加工傾斜治具です。

椅子などを制作するときのほぞ加工で威力を発揮してくれます。

この日は日帰りコースなので、のんびりしてたら日が暮れてしまうのでがんばりました。

今回の参加が2名という事もあり、浜田先生にはほぼマンツーマンのような形で教えて頂きました。

治具を制作するのも目的の一つですが、浜田先生の指導を受ける事で、もの作りのエッセンスを吸収する事もすごく重要です。

で今回制作して出来上がったのがこちらの治具になります。

RIMG9681

写真に写っている丸棒を押さえるプレス部分など、金属で出来ている部分は全て今回制作しています。サマースクールでは大概のものは自作します。

それがまた楽しいんです。

ちなみにこんな加工をしてパーツを作りました。

RIMG9666RIMG9668RIMG9670RIMG9674 RIMG9669

写真には載ってないですが、溶接もしました。

4番目の写真は完成写真に写っている丸棒サンプルを倣い旋盤で加工しているところ。倣い旋盤って実物見るのは初めてでしたが、かなりのスグレものですね。

治具制作を通して木工以外についても経験する事が出来とても有意義に過ごせた1日でした。

また来年も参加出来る日程であれば、参加したいものです。

浜田先生ありがとうございました。

カテゴリー: 2012年度事業,お知らせ,勉強会 — 城森 陽介 @ 0:24:37 2012/8/15 水曜日
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